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『弥生、三月 ー君を愛した30年ー』に出演! 田村芽実インタビュー(下)

自分にとってもご褒美のような気持ちになる作品

橘涼香 演劇ライター


田村芽実インタビュー(上)

心にメロディと歌詞がスーッと入ってくる

──楽曲の魅力についてはいかがですか?

 私は日本語がすごく好きで、子供の時から詩を読んだり、小説もよく読んで日本語っていいな、言葉っていいなと思ってきたので、やっぱり日本語のために書かれたメロディだというところに、輸入作品のミュージカルとの違いを一番感じます。タイトルが「弥生、三月」で、桜の花が咲いているようなイメージの作品だと思うんですが、桜は日本を代表する花ですし、ちょっと奥ゆかしさも感じる、日本ならではの風情がちりばめられているところが音楽にも出ています。一度聴いただけでノリノリになるような、爆発力のある音楽とは一味違って、心にメロディと歌詞がスーッと入ってくる音楽ばかりなんです。さっきも歌稽古をしたのですが、とても日本的な情緒があって、感情も乗せやすいです。

田村芽実=中村嘉昭 撮影拡大田村芽実=中村嘉昭 撮影

──外国語を翻訳したものだと、まず音に日本語を乗せるのが難しかったりもしますよね。

 そうなんです。でも今回はまずそこがクリアされているので、最初から一歩先に進めていると感じますから、より丁寧に歌い込んでいきたいです。

──これまでたくさんのミュージカル作品で、素晴らしい歌唱力を披露されている田村さんですが、ミュージカルというジャンル自体にはどういう魅力を感じていらっしゃいますか?

 今年は2作品ストレートプレイが続いて、私にとって今年初めてのミュージカルですが、ストレートプレイを経験させていただいたことによって、改めて私はミュージカルが大好きなんだ!と気づきました。3ヶ月間お芝居だけの現場にいて、もちろんお芝居することも大好きですし、たくさんの学びがあったのですが、音楽が鳴っている現場の明るさって格別だなと感じました。私が学園ものに出演させていただくことが多いこともあると思うのですが、稽古場の空気がすごく明るいですよね。歌って踊ってのミュージカル作品は、本当筋肉も体力も使うので、みんなにアスリート的なところがあるんです。全員がお互いにテンションを上げて、みんなでみんなの機嫌を取りながらと言いますか(笑)、そうして励まし合って作品に挑むのが当たり前だと思っていたんです。でもこれはミュージカルの現場独特の高め方と言うか、作品作りなんだと感じました。どの現場も一期一会ですし、ミュージカルと一口に言っても色々なタイプの作品がありますが、私が経験してきたなかでは、みんなでオープンになりながら作品を作れるのが、歌ったり踊ったりするミュージカルの素敵なところだと思っています。

田村芽実=中村嘉昭 撮影拡大田村芽実=中村嘉昭 撮影

──ではとても良いタイミングで、この作品に向かわれることになりますね。

 はい、もう自分にとってもご褒美みたいな気持ちになっている作品です。

◆公演情報◆
『弥生、三月 ー君を愛した30年-2589ー1753』
東京:2022年4月21日(木)~24日(日)  サンシャイン劇場
京都:2022年4月27日(水)~28日(木)  京都劇場
名古屋:2022年5月5日(木・祝)  名古屋市公会堂
大阪:2022年5月7日(土)~8日(日)  サンケイホールブリーゼ
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
原作:遊川和彦
脚本・作詞・演出:菅野こうめい
音楽:坂部剛
[出演]
林翔太、田村芽実、岡田奈々、神里優希
Kizuku、大倉杏菜
ピアノ生演奏:安藤菜々子
テーマ曲:「初恋」(平井真美子)
〈田村芽実プロフィル〉
 2011年ハロー!プロジェクト、スマイレージ(14年、アンジュルムに改名)としてデビュー。高い歌唱力と表現力で、グループの中核を担うメンバーとして活動。2016年、夢であった女優の道を志すため同グループを卒業。卒業後は、女優・ソロシンガーとして着実な歩みを進めている。近年の主な舞台出演作に、unrato#8『薔薇と海賊』、『GREASE』、『ジェイミー』、『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』など。7月には、音楽劇『クラウディア』への出演が決まっている。
公式ホームページ
公式twitter

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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