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ゴツプロ!『十二人の怒れる男』、塚原大助&三津谷亮インタビュー(下)

ゴツプロ!第二章、初めて演出家を迎え戯曲を上演

真名子陽子 ライター、エディター


塚原大助&三津谷亮インタビュー(上)

僕たちは今、自由を手に入れてるんです!

――今回は客席の配置にもこだわったんですよね?

塚原:そう、ステージを四方に客席を置くリング形式にしたんです。それにして大正解だなって、今感じています。

――お客様もいつもと違う感覚ですごく楽しいだろうなと思います。

塚原:僕もそう思いますし、リング形式に囲ったほうが役者の動きの自由度が高くなるので、僕たちも楽しいんです。正面だけだと見栄えとか見切れを気にして、役者の動きに制限が出てくるんです。リングだからどこに動いてもいいでしょってなるんですよ。

三津谷:正面を意識しながら演じなくていいので、その場での会話に集中できるんです。

塚原大助(左)と三津谷亮=岩田えり 撮影拡大塚原大助(左)と三津谷亮=岩田えり 撮影

――自由になるんですね。

三津谷:そうです! 自由になるんです。僕たちは今、自由を手に入れてるんです!

――四方八方から見られるので大変だなと思っていたのですが、役者さんにとっては自由なんですね。なるほど~! でも、四方から見られているので緊張感はないんですか?

塚原:……そこはまだ稽古だからね(笑)。

三津谷:(笑)。始まったら、あれ?こんなに緊張するんだって思うかもしれないですけど。

塚原:でも今、我々は自由を手に入れてるんです!

――ゴツプロ!さんが自由を手に入れたら、どこまでいっちゃいますね。

塚原:そんなの、我々はどこまでもいっちゃいますよ(笑)。

――お2人がとても楽しんでいらっしゃるのが伝わるので、とても楽しみです。

ゴツプロ!として集まった時間をすごく大切にしている

塚原大助=岩田えり 撮影拡大塚原大助=岩田えり 撮影

――ようやく演劇界もコロナ禍前の状況に戻ってきた感じがありますけど、再開したときの思いや芝居の仕方に対しての変化ってありましたか?

三津谷:役者としてお芝居の作り方は変わっていませんが、考え方が変わりました。今までは稽古をしたら初日を迎え、当たり前のように千穐楽を迎えていましたが、稽古をしても幕が上がらなかったり、千穐楽を迎えることができなかったりするんだと。毎日、新鮮に演じなきゃと敢えて思っていたのですが、それが、今日が最後かもしれないという思いで演じるようになりました。だから、コロナ前は毎日が千秋楽だと思ってやりなさいと言われていたことが、今は当たり前のように身体に染み込まれて、もう細胞が覚えているんです。千穐楽を迎えられずに終わってしまった感覚をやっぱり覚えているんですよね。頭で理解していたことが身体で自然と理解できたように思います。そういう自分自身との向き合い方が変わりました。

塚原:今回の稽古場でずっと何かが違うなって感じていて、今までもワイワイ楽しくやっていたんだけど、今感じているのは、穏やかな何かが流れているなと。すごく落ち着いているんです。メンバーもそうだし自分自身もそうなんですよね。この2年間、演劇ができなくてこの先どうなってしまうんだろう、全部なくなってしまうんだろうかって思うこともあったけど、でもそれを乗り越えるために今年、本多劇場に立つんだっていう思いがあるんです。みんな苦しんだけれど、それぞれチャレンジをし始めてるんですよね。演劇を盛り上げなきゃ、ゴツプロ!を継続させなきゃという思いを苦しみながら継続してきたと思うんです。だから今回、ゴツプロ!として集まった時にその時間をすごく大切にしている気がするんです、全員が。すごく楽しいよねって、みんながその空気感を大切に感じている気がします。

三津谷亮=岩田えり 撮影拡大三津谷亮=岩田えり 撮影

――その感覚を待っていたのかもしれませんね。

塚原:待っていたと思います。いろんな大変なことがあったけれども、また今年、本多劇場に立てるんだと思うとがんばってきてよかったなって思います。三津谷君もそうだし、先輩方もみんな楽しそうにしてくれているんですよね。そういう姿を見ていると、このためにがんばってきたわけですし、みんなが楽しんでいるのを肌で感じられるので本当によかったなって思います。

――本番を迎えるのが楽しみですね!

塚原:マジで楽しいと思いますよ!この作品。

三津谷:『十二人の怒れる男』は上演されることが多いんですけれども、その中でもこれまでに負けないくらい、『十二人の怒れる男』って言ったらゴツプロ!だよねって言われる作品になると思います!

塚原:間違いないっ‼

三津谷:絶対にそれぐらいすごくおもしろくなると感じています。

◆公演情報◆
ゴツプロ!第七回公演『十二人の怒れる男』
2022年5月13日(金)〜22日(日) 本多劇場
公式ホームページ
[スタッフ]
作:レジナルド・ローズ
翻訳:額田やえ子
演出:西沢栄治
[出演]
塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、渡邊聡、44北川、関口アナン、三津谷亮、佐藤達(劇団桃唄309)、山本亨、佐藤正宏(ワハハ本舗)、小林勝也(文学座)、木下藤次郎
(椿組)
〈塚原大助プロフィル〉
 2015年よりゴツプロ!を主宰し、公演のプロデュースも手掛け、地方公演や海外公演、メディアミックスや全公演生配信等の取組を実施。舞台を中心に幅広い表現力を見せ、ゴツプロ!公演以外に、映画『コンプリシティ/優しい共犯』(近浦啓監督)、映画『ソワレ』(外山文治監督)、こまつ座『人間合格』(作:井上ひさし 演出:鵜山仁)、小松台東“east”公演『東京』(作・演出:松本哲也)、KURAGE PROJECT Vol.1『売春捜査官』(作:つかこうへい 演出:髙橋広大)などに出演。
公式twitter
〈三津谷亮プロフィル〉
 2008年に「第5回D-BOYSオーディション」において審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。最近の主な出演作品は、プリエールプロデュース『マミィ!』、(作・演出:田村孝裕)、『喜劇 お染与太郎珍道中』(演出:寺十吾)、東京マハロ『あるいは真ん中に座るのが俺』(脚本・演出:矢島弘一)など。
公式ホームページ
公式twitter
公式instagram

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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