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経営破綻の劇団わらび座、「どん底」からの再出発

創立70年で「民事再生」、人と人との交流を力に新たな一歩

管野紀子 一般社団法人わらび座理事

コロナで「ふれあい」の全てを奪われた

 2011年東日本大震災。直接の被災地ではありませんでしたが、春の修学旅行3300人分がキャンセルになりました。それだけで相当な減収です。その後も、さまざまな形で影響は大きく長く続きました。さらに、団体旅行の減少、顧客の高齢化、設備の老朽化など課題も目立ってきました。

 そこに、2020年春、新型コロナによる危機がやってきました。

 この年に予定していた年間500回近い全国ツアー公演も、本拠地での年間180回のわらび劇場ロングラン公演も、15000人の子どもたちがやってくる修学旅行も、宿泊予約もすべてが中止、中止、中止。

 コロナの被害を最も大きく受けた「ライブエンターテインメント」と「観光」は、わらび座を支える二本柱です。そこが直撃されたのです。「人と人とのふれあい」を何よりも大切にしてきたわらび座のあり方が根底から覆され、できることをほとんど奪われてしまいました。

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筆者

管野紀子

管野紀子(かんの・のりこ) 一般社団法人わらび座理事

北海道出身。北海道武蔵女子短期大学教養学科卒。1978年、わらび座入団。月刊わらび編集長、総合企画室長、わらび劇場支配人などを経て現職。劇団運営と広報室長を兼務する。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです