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瀬奈じゅんインタビュー(下)

世界20か国以上で上演される名作『黄昏』 家族の絆を探る物語に再び出演

大原薫 演劇ライター


瀬奈じゅんインタビュー(上)

高橋惠子さんは普通の感覚を持っていらっしゃる素敵な方

――チェルシーの母エセルを演じる高橋惠子さんは、瀬奈さんから見てどんな俳優さんでしょうか。

 惠子さんは本当に素敵な方です。女優さんの中にはいろいろな方がいて、生活感がない方もいらっしゃる。それはその人の方針だから良いとか悪いとかはないと思いますが、私自身はちゃんと地に足をつけて生活をして、普通でいたいなと思うんですね。惠子さんも私と一緒で普通の感覚を持ってらっしゃる方なんです。

瀬奈じゅん=岩田えり 撮影拡大瀬奈じゅん=岩田えり 撮影

――そうなんですか。高橋さんには「大女優」というイメージを持っていたので、意外です。

 もちろん惠子さんが今まで積んでこられた経験はとても素晴らしいものですし、尊敬に値するものなのですけど、そうではない部分で1人の人間として素敵な方なんです。それもわざとラフにするというわけではなく、嫌みがなくてナチュラルなんですよ。前回は惠子さんと2人楽屋が多かったのですが、話をしていたら止まらないんです。好奇心が旺盛な方なので様々な話をしてどんどん発展していくところが楽しいですね。

――他のキャストの皆さんはいかがでしょうか。

 とても仲が良くて家族みたいなカンパニーですね。皆さん、本当にあたたかい方たち。それぞれ世界観を持っているにも関わらず、すごく協調性があるというか。今回はビリー役で新しく(林)蓮音くんが出演されるんですが、本当に可愛くて良い子です。お母様が私より年下なんですけど(笑)、本当の息子のように感じます。

瀬奈じゅん=岩田えり 撮影拡大瀬奈じゅん=岩田えり 撮影

――この作品の中で好きな台詞や場面は?

 私が好きなのは2幕で、惠子さんが演じるエセルとゴールデン・ポンドを見ながら2人で「きれいね」と言っているあの時間が好きです。

――それはどうしてですか。

 それは惠子さんの持つ穏やかで、でもちょっと神秘的な魅力とチェルシーが窓から見ているであろうゴールデン・ポンドの景色がとてもマッチしているからじゃないかな。夏のひととき、父親とビリーが楽しそうに遊んでいる風景を眺めている、惠子さんとの空気感がとても好きです。ある意味、ちょっと何でもないようなところがとても心に残ります。

――瀬奈さんは、たとえば『FUN HOME』など家族の物語を演じられる経験もおありですね。様々な家族の物語を演じる中で瀬奈さんにとって家族とはどのような存在だと思いますか。

 私にとって家族は原動力であり、守り守られる存在。私のすべてですね。何のために生きているかといえば家族のためなんでしょうね。

◆公演情報◆
舞台『黄昏』
プレビュー:2022年6月4日(土) 江東区文化センター ホール【終了】
大阪:2022年6月8日(水)~9日(木) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 小ホール【終了】
兵庫:2022年6月11日(土)~12日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
金沢:2022年6月14日(火)~15日(水) 北國新聞赤羽ホール
愛知:2022年6月18日(土)~19日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
東京:2022年6月21日(火)〜26日(日) 紀伊國屋ホール
長野:2022年7月9日(土) 長野市芸術館 メインホール
公式ホームページ
[スタッフ]
作:アーネスト・トンプソン
翻訳:青井陽治
演出:鵜山 仁
音楽:藤原道山
[出演]
高橋惠子
瀬奈じゅん、松村雄基
石橋徹郎、林蓮音(Jr.SP/ジャニーズJr.)
石田圭祐
〈瀬奈じゅんプロフィル〉
 1992年宝塚歌劇団入団。2005年『JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS』で月組トップスターに就任。2009年『ラスト プレイ/Heat on Beat!』で宝塚歌劇団を退団。退団後は、舞台を中心に映像作品にも活躍の場を広げる。最近の主な舞台出演作品は、『カーテンズ』、『検察側の証人』、『ブロードウェイと銃弾』『現代能楽集Ⅹ『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』、『ラ・マンチャの男』など。2012年に菊田一夫演劇賞 演劇賞、岩谷時子賞 奨励賞をW受賞。
瀬奈じゅん公式ホームページ

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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