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猪野広樹&鍵本輝インタビュー(下)

正反対の2人が演じる『NIGHT HEAD 2041 THE STAGE』

橘涼香 演劇ライター

猪野広樹&鍵本輝インタビュー(上)

みんなビジュアル強いなと思う

 ──こうした映像作品やアニメ作品が原作になっている舞台を演じる上での面白さ、また難しさなどはありますか?

鍵本:今回の舞台の原作になっているのが、昨年放送されたオリジナルアニメの『NIGHT HEAD 2041』なんですが、僕は最初にそのアニメ版から作品の世界に入ったので、声優さんが演じられた霧原直人像も尊重すべきだなと思うあまりに、声のトーンをそっちに寄せてしまっている自分がいるんですね。でもそれはつまり物真似じゃないのか?と、そのすり合わせとは、いまかなり戦っている最中です。霧原直人が怒っている時に、アニメの霧原直人はこのトーンで怒っていたよな、と思ってしまうのですが、それこそ自分はあまり怒らないと言いましたけれども、もしここで怒るんだったらきっとこのテンションで怒るよなとも感じて。そのテンションはいま発した声のトーンなのか?という、感情の歯車が合わないことが居心地悪いんです。そこを解決していくことが、いまの課題かなと思っています。

猪野広樹(左)と鍵本輝=森好弘 撮影拡大猪野広樹(左)と鍵本輝=森好弘 撮影

猪野:聞いているとそれも反対なのかなと思うんですけど、僕は作品がストレートプレイであろうが、2.5次元であろうが、僕が演じることは台本に書いてあると思っていて。確かに原作がある場合は、役を構成する要素がそこにありますから、それは原作からつかみます。きっと最初に「この役はこういう役で」というプロットを書くところから作品作りってはじまると思うのですが、そのプロットの部分だけはもらって、あとはある意味捨ててしまう感覚です。

 ──そこから先はあくまでも上演台本からご自身のなかで立ち上げていく?

猪野:僕はそうですね。

鍵本:本当に正反対だよね!

猪野広樹(左)と鍵本輝=森好弘 撮影拡大猪野広樹(左)と鍵本輝=森好弘 撮影

 ──TEAM WHITEとTEAM BLACK、2パターンのビジュアルが出来上がっていて、同じ構図でありつつ、そこでもお2人の個性が見えているのが素晴らしいですが、この撮影の時に印象に残っていることや、何かエピソードはありますか?

鍵本:ビジュアル撮影時には本当に色々なセクションの方が動いてくださるので、もちろん細かい表情をどう出そうかな?とは考えますが、なるべく真っ白の状態で、例えるなら真っ白なキャンパスに、いっぱい絵を描いてもらうという気持ちで臨みました。ですから皆様の力をお借りしてここまで仕上げていただいたので感謝しています。

猪野:全部終わった後に「俺、意外と似合うじゃん」って自分で思いましたね(笑)。やっぱりまだこの段階では、役を作りこむとか、深く考えるところまではいかないんですよ。キービジュアルは先行して出す必要があるので。ですから、皆さんが作りこんでくださるものに乗っていったという感覚です。

鍵本:はじめて同じだったね!(笑) あと、エピソードと言うと僕、ビジュアル撮影の順番が最後だったんです。

猪野:そうだったの?

鍵本:うん、だからみんなの出来上がった状態を真っ先に見られたのが、すごく楽しかったですね。今回ビジュアル皆強いなと思っています。

◆公演情報◆
『NIGHT HEAD 2041-THE STAGE-』
東京:2022年7月1日(金)~10日(日)  シアターGロッソ
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会
脚本:月森葵
演出:加古臨王
[出演]
猪野広樹・鍵本 輝(Lead)(Wキャスト)、横田龍儀・大崎捺希(Wキャスト)、曽野舜太(M!LK)・木原瑠生(Wキャスト)、佐奈宏紀・矢部昌暉(DISH //)(Wキャスト)、中山莉子(私立恵比寿中学)・清井咲希(Wキャスト) ほか
〈猪野広樹プロフィル〉
 ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』や、舞台『刀剣乱舞』、『PERSONA5 the Stage』シリーズなどに出演。最近の主な出演作品は、『マギ』-迷宮組曲-、『冤罪執行遊戯ユルキル the stage』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』など。10月には、主演舞台『PERSONA5 the Stage #4 FINAL』が控えている。
公式ホームページ
公式twitter
公式instagram
〈鍵本輝プロフィル〉
 3人組ダンスボーカルユニット「Lead」のメンバー。2002年歌手デビュー。音楽活動以外に、バラエティやドラマ、舞台などでも活躍中。最近の主な出演作品は、『天使について〜堕落天使編〜』、イノサンmusicaleなど。7月31日に、「Lead」20周年記念ベストアルバム「Lead the Best“導標”」をリリース。
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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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