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高齢者よ! 我慢せず、好きなことをやりなさい~和田秀樹さんが大胆提言

「人生100年」時代。長い老後を元気に楽しく生きるための秘訣とは

梓ゆかせ フリーライター

 「人生100年」時代。長い老後はどう過ごすかいま、高齢者にとって最大の関心事だ。

 令和2年の平均寿命は女性が87.74歳、男性が81.64歳。女性も男性も着実に長生きをするようになっている。であれば、年をとっても、できる限り元気に楽しく生き生きと暮らしたいと思うのは人情。そのために、どうすればいいか。精神科医、和田秀樹さん(62)は「嫌なことは我慢せず、好きなことをやりなさい!」と言う。

 道理をわきまえたお年寄りではなく、むしろやんちゃに生きろと。はて、どういうことか? 和田さんに聞いた。

拡大和田秀樹さん

和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪府出身。高齢者専門の精神科医として30年以上の経験を持つ。東京大学医学部卒。東大病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在「和田秀樹こころと体のクリニック」院長を務める。メディアでの活動も多い。主な著書に『70歳が老化の分かれ道』『六十代と七十代、心と体の整え方』など。

ガンと生きるか治療をするかの選択

 冒頭で記したように、日本人の平均寿命は、男女とも80歳を超え、女性は90歳に近づいている。だが、年齢を重ねるごとに寝たきりや介助が必要なケースが増え、元気な生活を送れる「健康寿命」は、そこから10歳前後も短くなってしまう。

 もっとも、程度の差こそあれ、高齢になれば、ガンや認知症にかかる確率は高くなるし、身体の機能が衰えてゆくことも避けられない。「老化」を受け入れ、失ったものよりも、残ったものを大事にする気持ちが必要だ。そこで、選択肢が生まれる。

 例えば、ガンだ。高齢者になれば、たとえ、ガンになったとしても病巣の成長速度は遅く、かかったことを知らずに亡くなる人も少なくない。一方で、手術や抗ガン剤を使う化学療法は、効果だけではなく体のダメージも伴う。つまり、ガンとともに生きるのか、若年や中年の患者と同じような治療法を選択するのか、どうかだ。

 和田さんは言う。

 「高齢者専門の精神科医として、ガン患者の『その後』も診てきました。たぶんその数は、ガンの専門医よりも多いでしょう。(医師に勧められるまま)手術を受けて、周囲までごっそり切られ、痩せこけてしまったり、少しずつしかご飯が食べられず、元気を失ってしまったお年寄りが少なくないのです。症状や部位にもよりますが、僕自身や身内には(手術を)まず勧めませんね」

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筆者

梓ゆかせ

梓ゆかせ(あずさ・ゆかせ) フリーライター

1968年京都市出身 地方紙記者から、フリーライターへ。事件、スポーツ、芸能・文化などの分野で執筆活動を行う。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです