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高齢者よ! 我慢せず、好きなことをやりなさい~和田秀樹さんが大胆提言

「人生100年」時代。長い老後を元気に楽しく生きるための秘訣とは

梓ゆかせ フリーライター

「患者はもっと自己主張していい」

 健康診断のデータを見て、正常値に戻すことを基本とした治療や投薬のやり方にも、和田さんは疑問を呈する。高齢者が健診を受ければ、いくつもの異常値が出てしまうことが多い。結果、それぞれの「異常」を「正常」へ戻すために、複数かつ膨大な量の薬を毎日飲まされることになり、かえって体の調子を悪くしてしまうことが少なくないという。

 「健診のデータのみを信じ、患者の立場になって総合的に診ている医師がいないからですよ。血圧や血糖値を下げる薬を出されて、逆にボーっとしてしまったり、活力を失ってしまう場合もある。こうした“医療の常識”に苦しめられる高齢者は少なくありません。そもそも、健診は強制されて受けるものではないでしょう。高齢者はなおさらです」

 でも、 “医療”とは人を救うものではないか。ここまで言っていいのか。そう思って尋ねると、こんな言葉が返ってきた。

 「患者は『自分はこうしたい』と、もっと自己主張してもいいと思いますね」

薬を飲まないという選択も

 背景にあるのは、自身の体験だ。

 和田さんは現在62歳、数年前、血糖値が600を超えた。糖尿病と診断される数値だ。だが、標準的な治療法であるインスリン注射を選択せず、試した薬も効果がない。結局、毎日「歩く」ことで一定の数値まで下げた。

 血圧が上がって220になっていた時期もある。心臓の機能に異常が見つかり、降圧剤を飲んでいったんは140前後にまで下げた。ところが、体がだるくて仕方がない。今は利尿剤を飲んで、(通常ならば高血圧と診断される)170前後にコントロールし、調子はいいという。

 「データには個人差があるし、特に高齢者の場合、40代、50代とは違う選択肢があってもいい。薬を飲まないことで、体がだるくならない方を選ぶこともそのひとつでしょう」

「合わない」と感じた医師とは付き合うな

 とはいえ、実際に医師の診断や投薬指示に逆らうことは簡単ではないのではないか。

 筆者の体験を書こう。

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筆者

梓ゆかせ

梓ゆかせ(あずさ・ゆかせ) フリーライター

1968年京都市出身 地方紙記者から、フリーライターへ。事件、スポーツ、芸能・文化などの分野で執筆活動を行う。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです