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統一教会が家父長制を死守したいのは、不幸な女性を「カモ」にできるから?

ジェンダーギャップ指数が「タリバン寄り」なのも頷ける

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者の生い立ちについて、一部のメディアが詳しく報じています。事件の真相を解明するために、そして同じような事件の再発防止のために、その背景分析は欠かせません。ですが、それだけでは不十分なように思います。

 というのも、事の発端は、山上容疑者の母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)というカルトに没頭してしまったことだからです。山上容疑者だけではなく、その母親の人生にもスポットを当て、「なぜ彼女がカルトに没頭してしまったのか」を検証することも必要ではないでしょうか。

 これに関しては、山上徹也容疑者の伯父が、彼女の夫(山上容疑者の父)の自殺や長男(山上容疑者の兄)の失明が主なきっかけであったと証言をしています(スポニチアネックス「山上容疑者伯父に聞く 母入信の背景「長男が小児がん、抗がん剤で失明。これが一番大きい」 2022年7月16日)。

/Shutterstock.com拡大Deemerwha/Shutterstock.com

 ですが、彼女は旧統一教会に入信する前に、保守的家族観を持った団体に属し、熱心に活動していたという報道があります。もしそれが事実であれば、そのような活動に依存していく「素地」や「理由」がもともとあった可能性も考えられます。夫の自殺や長男の失明は、家庭連合へと「没頭先が変わるきっかけ」だったのかもしれません。

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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