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ミュージカル『ファンタスティックス』に出演! 愛月ひかるインタビュー(下)

物語を進めていく役どころでお客様を舞台に誘いたい

橘涼香 演劇ライター


愛月ひかるインタビュー(上)

ひとつにまとまった温かいカンパニー

──演出の上田さんとのお稽古はいかがですか?

 とにかく褒めてくださる演出家さんで。本当に何気ないところでも一つひとつ褒めてくださるんです。お稽古の進め方も丁寧で、たくさん見本も見せてくださいますし、場面に必要な方向性ですとか、こういう風に見せていきたい、ということを明確に伝えてくださるので、自分がどこに向かえばいいのか、どこまで持っていけばいいのかが、とてもわかりやすい。ありがたいお稽古場だなと思っています。

愛月ひかる=岩田えり 撮影
拡大愛月ひかる=岩田えり 撮影

──また、今回は大変多彩なキャストの方々が集まられたカンパニーですが、お稽古のなかで共演者の方々から受ける刺激も大きいのでは?

 マットの岡宮来夢さんとルイーザの豊原江理佳さんを中心に本当に刺激がいっぱいで、とっても面白いです。やはり山根良顕さんは独特な雰囲気をお持ちですし、ルイーザのお父様の今拓哉さん、マットのお父様の斎藤司さんのお2人はすごくキャラクターが濃くて! 今日は(※取材は9月下旬)ちょうどお父様お2人とご一緒のナンバーの振付なので、自分もお2人に負けないようにちゃんとしっかりキャラクターを出していきたいなと思っています。大ベテランの青山達三さん、俳優でありダンサーの植田崇幸さんと、学ぶことばかりのカンパニーです。

愛月ひかる=岩田えり 撮影
拡大愛月ひかる=岩田えり 撮影

──愛月さんは宝塚時代にも組替のご経験などで、たくさんの方々と舞台に取り組んでこられたと思いますが、基本的にはひとつの組のなか、同じメンバーで作品作りをする宝塚から、今回全く初めましての方々とのお稽古を今経験されていかがですか?

 もちろん緊張もあるのですが、今回はカンパニー全員で7人だけという、とても少人数の座組なのが、退団して初めての芝居に臨む立場として、すごく良かったなと思っています。ひとつにまとまったとても温かいカンパニー、温かいキャストの方達ばかりの現場なので、幸せだなと感じています。

愛月ひかる=岩田えり 撮影
拡大愛月ひかる=岩田えり 撮影

──そうした団結と言いますか、温かい雰囲気は客席にも確実に伝わってくると思いますので、ますます舞台が楽しみですが、作品が上演されるシアタークリエについてはどんな印象を?

 東京宝塚劇場の正面ですから、とても馴染み深いですし、先輩の朝夏まなとさんが何度も出演されている舞台なので、観客として観に行っていましたが、大きすぎず、小さすぎず、お芝居をするのには最適な小屋なんじゃないかなと、客席からはそう思って拝見していました。特に今回のミュージカル『ファンタスティックス』にはすごく合っているサイズ感ではないかなと思っていますし、単純に今回初めてシアタークリエの舞台に立てることを本当に楽しみにしています。

◆公演情報◆
ミュージカル『ファンタスティックス』
2022年10月23日(日)~11月14日(月) シアタークリエ
公式ホームページ
[スタッフ]
台本・詞:トム・ジョーンズ
音楽:ハーヴィー・シュミット
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
[出演]
岡宮来夢、豊原江理佳
今拓哉、斎藤司(トレンディエンジェル)
植田崇幸、青山達三、山根良顕(アンガールズ)
愛月ひかる
〈愛月ひかるプロフィル〉
 2007年に宝塚歌劇団に入団。星組『さくら/シークレットハンター』で初舞台後、宙組に配属。2010年『誰がために鐘は鳴る』で新人公演初主演。2014年『SANCTUARY(サンクチュアリ)』で宝塚バウホール公演初主演。2018年『不滅の棘』で東上公演初主演。2019年専科を経て、星組へ異動。2021年 12月『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』で宝塚歌劇団を退団。12月にクリスマスディナーショー『Sainte Nuit(サンニュイ)-聖なる夜に-』を大阪・東京で開催予定。
公式サイト
公式instagram

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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