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ベートーヴェンの「不滅の恋人」を演じる木下晴香インタビュー(下)

自分ひとりでは想像できない領域に音楽が連れていってくれる

橘涼香 演劇ライター


木下晴香インタビュー(上)

稽古をしていて、これ本番かな?とさえ感じる

──出演者が5人だけという濃密なカンパニーですが、主演の中村倫也さんをはじめ、皆さんとのお稽古はいかがですか?

 いま、とても楽しいです。色々な意味で。稽古時間だけでなく、様々にお話させていただくなかでも、中村さんも、福士誠治さんもお茶目なところがたくさんあって(笑)、いつも笑わせてもらっています。そういった明るい雰囲気で稽古がしやすいということもありますし、自分が稽古をしているときに、これ本番かな?というくらいの感じがするんです。それくらいの熱量でぶつけてきてくださるので、本当にたくさんの刺激をいただいています。そこから自分もどんどん引き出されていくものがあるので、心が燃えるカンパニーだなと思っています。

木下晴香=宮川舞子 撮影拡大木下晴香=宮川舞子 撮影

──木下さんはこれまでに大人数のグランドミュージカルにも多くご出演されていますが、今回の少数精鋭というカンパニーとでは稽古の進め方など、違いを感じる部分はおありですか?

 やはり大人数のカンパニーですと、楽曲の中でたくさんの振り付けがあったりして、華やかな魅力が増していく感覚はあると思うのですが、今回は同じシーンに出ていて、直接会話を交わすのが3人ぐらいの構成なので、お芝居としての魅力が強くなるのかな?と思っています。とても濃密な感覚があって、双方に全く違う魅力があると感じています。

──特に今回はピアニストも出演者の1人として大活躍ということですが、そちらの印象についてはいかがでしょう。

 ピアニストの木暮真一郎さんとマリーが芝居をするシーンもあって、木暮さんは劇中ずっとピアノを弾かれるだけでなく、歌稽古の段階から弾いてくださっていて、そうして回を重ねることで、お芝居のなかでもだんだん呼吸があってきています。そこでもやはり音楽の力ってすごいなと思っていますし、ピアノが入ってくることでも気持ちがストンと腑に落ちたり、とても盛り上がってくるのを感じるので、木暮さんのピアノにも大きくサポートしていただいていますね。

木下晴香=宮川舞子 撮影拡大木下晴香=宮川舞子 撮影

◆公演情報◆
『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』
東京:2022年10月29日(土)~11月13日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
大阪:11月16日(水)〜21日(月) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
石川:11月25日(金)~26日(土) 赤羽ホール
宮城:11月29日(火)~30日(水) 電力ホール
公式ホームページ:https://musical-ludwig.jp/
公式Twitter
[スタッフ]
上演台本・演出:河原雅彦
訳詞:森雪之丞
[出演]
中村倫也、木下晴香、木暮真一郎、高畑遼大・大廣アンナ(Wキャスト)、福士誠治
〈木下晴香プロフィル〉
 2017年にオーディションでジュリエット役を射止め『ロミオ&ジュリエット』に出演。以降、ミュージカルを中心に活躍。主な出演作品は、『夜来香(イエライシャン)ラプソディ』、『彼女を笑う人がいても』、『王家の紋章』、『プロデューサーズ』、『ファントム』、『モーツァルト!』など。
公式ホームページ

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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