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『はるかそよかの音楽に恋して』に出演、平野綾インタビュー(下)

家族写真の代わりに作品の写真が載っている

米満ゆうこ フリーライター


平野綾インタビュー(上)

今後はもっとストレートプレイをやりたい

――子役時代も入れると、平野さんはデビュー25周年で、長いキャリアですね。

 10歳からやっているので、この世界以外で生きたことがないんです。

――改めて、25周年をご自身で振り返ることもないですか?

 思い出の写真を探すと、だいたい作品がらみの写真が出てきちゃうんです。私は家族の思い出アルバムに途中からいなくなるんですよ。家族写真の代わりに子役時代のスチール写真やインタビュー記事、作品の写真が載っている。家族としては寂しかったのかもしれませんね。

平野綾=草田康博 撮影
拡大平野綾=草田康博 撮影

――女優、声優、歌手としては光栄なことですね。先日、平野さんが出演されたストレートプレイ『室温~夜の音楽~』を拝見しました。平野さんの熱や迫力をすごく感じました。

 ありがとうございます。キオリとサオリという1人2役は、演じていて本当に楽しかったですね。私にとってすごく大きな財産になるだろうな、と始まる前からものすごく期待していたんです。終わってみて、役が自分の中にいつまでも残っている感じがして。いつでもやれと言われたら、できます!

――それは珍しいことなのですか?ほかの役はどうでしょう。

 自分の代表的な作品はそうなんです。急にその世界にポンと入ってセリフを言える感覚がある。間違いなく『室温』もそうですね。

――ほかには?

 一番は『レディ・ベス』ですね。セリフもいまだに全部覚えていますし、すぐここで演じられます。コンスタンツェを演じた『モーツァルト!』も大きかったですね。

平野綾=草田康博 撮影
拡大平野綾=草田康博 撮影

――もっとストレートプレイをやりたいとブログに書かれていましたね。

 ミュージカルの印象がどうしても強くて、今まであまりオファーをいただいていなかったんです。ストレートプレイ自体3年振りで、今後もっとできたらいいなと思っています。

――『室温』で古川雄輝さんは「とにかくディスカッションをしたい」と取材をした時、おっしゃっていました。

 古川さん、皆が話し合っている場ではなく、話し合いが終わって、皆帰るよとなったら演出の河原雅彦さんを捕まえに行っていました(笑)。河原さんが「俺、帰れないじゃん」とおっしゃっていましたね(笑)。河原さんと古川さんは全然違うタイプなので見ていて面白かったです。

――古川さんは「僕は譲らないタイプ」とおっしゃっていましたし、骨のある方ですよね。

 すごく真面目で真っすぐな方なので、「演出家の言うことは絶対ですから」と、言われたことを全部守るんです。次の日にはガラッとお芝居変えてきてすごいんですよ。

平野綾=草田康博 撮影
拡大平野綾=草田康博 撮影

――そういう場合、平野さんはどうですか。

 私は古川さんとは真逆で、ディスカッションの場でたくさん発言しちゃうタイプです(笑)。皆さんに時間を使ってすみません、と言いながら、いろんな人の意見を聞きたい。自分の核になっている部分は曲げないんですけど、「こういう発想があるんだフムフム、参考にさせていただきます」という感じです。ただ、演出家さんの言うことは作品をどう見せたいかに関わってきますので、そこは守っています。

◆公演情報◆
チェロ&ピアノ&ヴォーカル
『はるかそよかの音楽に恋してmeets平野綾』
2022年11月23日(水・祝)14:00開演 サンケイホールブリーゼ
公式ホームページ
[出演]
林はるか(チェロ)
林そよか(ピアノ、編曲)
関純子(MC、カンテレアナウンサー)
【スペシャル・ヴォーカルゲスト】
平野綾(女優/声優/歌手)
〈平野綾プロフィル〉
 愛知県出身。1998年から子役としてTVドラマやCMなどに出演。2003年に声優デビュー。女優、声優、歌手として活躍し、近年は『レ・ミゼラブル』でエポニーヌ役、『レディ・ベス』でタイトルロール、『レベッカ』で“わたし”役を務めるなど、ミュージカルでの躍進が続いている。主な出演作に、『室温~夜の音楽~』、『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、『ヴェラキッカ』、『エニシング・ゴーズ』、『ブロードウェイと銃弾』、『モーツァルト!』、『サンセット大通り』、『マーダー・バラッド』など。
公式twitter
公式ブログ

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筆者

米満ゆうこ

米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) フリーライター

 ブロードウェイでミュージカルを見たのをきっかけに演劇に開眼。国内外の舞台を中心に、音楽、映画などの記事を執筆している。ブロードウェイの観劇歴は25年以上にわたり、〝心の師〟であるアメリカの劇作家トニー・クシュナーや、演出家マイケル・メイヤー、スーザン・ストローマンらを追っかけて現地でも取材をしている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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