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ジャーナリズムの生きる道は

韓国メディアの権力との闘い

朴晟済 韓国MBC報道局長

ネット記事に軽蔑の目

 KBS、MBCは、金大中、盧武鉉大統領時代までは言論に対する国民の信頼度調査で「ハンギョレ」とともにいつも上位を争っていた報道機関だったという点に注目しなければならない。ところが、その信頼性は李明博政権発足からわずか2、3年で無惨にも崩れ落ちた。ニュースを報じるのは記者なのに、落下傘社長一人来たからといって、なぜこのようなことになってしまったのだろうか? 社長が人事権を用いて記者とプロデューサーを統制したからだ。落下傘社長に立ち向かった二大放送局のジャーナリストたちは、熾烈な闘いのすえ敗北し、結局、抵抗する力さえ失ってしまった。筆者の勤務先であるMBCの場合、権力に批判的な声をあげたジャーナリストはほとんどニュースや時事番組を直接作ることができない部署に追いやられた。その代わりに、社長と経営陣の指示を忠実に履行する者たちが幹部に任命され、政治部、社会部、経済部など主要な問題を取材する部署は、従順な羊のような記者たちで満たされていった(注2)。

 MBCのキム・ジェチョル社長はさらに、 ・・・ログインして読む
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筆者

朴晟済

朴晟済(パク・ソンジェ) 韓国MBC報道局長

1967年生まれ。93年、MBCに記者として入社。社会部、政治部などを経て、探査報道チームに。MBC記者会長、全国言論労組MBC本部第7代委員長などを歴任。2012年に170日間ストライキで解雇。「ニュース打破」で時事トーク番組を担当。17年末、崔承浩新社長就任と共に復職した。著書『言論と権力』を韓国で出版。