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神聖天皇から象徴天皇へ―なお続く課題―

島薗進 東京大学名誉教授、上智大学教授、宗教学者

神社本庁による神社の再組織化

 戦後、GHQの「神道指令」で国家から分離された神社は、直ちに新たな組織化を行った。「天皇の人間宣言」のすぐ後の2月、いち早く神社本庁が設立される。この宗教団体は神聖天皇の国家的意義を回復することをつねに目指してきた(藤生明『徹底検証 神社本庁』筑摩書房、2018年)。

 戦前・戦中には国家が行う皇室祭祀と神社神道を結びつけていた組織があった。内務省神社局(1900〜40年)を引き継ぎ、

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筆者

島薗進

島薗進(しまぞの・すすむ) 東京大学名誉教授、上智大学教授、宗教学者

1948年、東京都生まれ。医学部進学コースの東京大学理科Ⅲ類に入学したが、東大医学部闘争に遭遇。文学部宗教学科に変更し、卒業。同大学文学部宗教学科教授を経て現職。上智大学グリーフケア研究所所長も務める。著書に『日本人の死生観を読む』(朝日選書)、『国家神道と日本人』(岩波新書)など多数。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです