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れいわ新選組代表 山本太郎さんインタビュー

「地獄」をつくったのは無関心な私 脱消費税を掲げ、旧体制と闘う

山本太郎 れいわ新選組代表

社会のあり方が弱者をつくる

――国会議員のほとんどは「健常者」といわれる人たちで、しかも比較的裕福な中高年男性が多い。国会がそういう構成だから、選択的夫婦別姓や同性婚が認められなかったり、障がいのある人が十分な介助を受けられなかったりするのではないでしょうか。議員の偏りについてどう思いますか。

拡大山本太郎・れいわ新選組代表
山本 いまの選挙の制度では金持ちしか参戦できない。既得権益を守る仕組みだと思います。供託金は高額だし、政治そのものに金がかかる。ただでさえ人材不足といわれる政治の世界で、世の中を変えたい気持ちはあるけれど、お金がないため参戦できないのは悲劇です。やる気がある人を排除する制度は、将来的に変えていく必要があるでしょう。

 私は、世の中のあり方が弱者をつくり出していると思っています。たとえば舩後さん、木村さんが質疑をする時には介助者が手伝い、「健常者」と同じように発言できる状況を周りがつくる。これが障がい者権利条約などに定められた「合理的配慮」ですけれど、一般社会でも合理的配慮がなされるなら弱者といわれる人はいなくなるでしょう。そういう意味でも、まず永田町に象徴的存在を誕生させられたのは良かったと思います。

 お二人に「特定枠」で立候補してもらおうと思いついたのは、れいわ新選組を旗揚げしてからですが、その前から、障がいのある方に出ていただこうとアプローチしていたんです。でも、おそらく普通の選挙制度では国会議員になるのは難しい。クオータ(割り当て)制の導入を求める声もありますが、男女比を変えるだけでなく、障がいのある方とかいろんな当事者に入ってもらえる制度にしなきゃいけないと思います。もちろん男女比も重要です。永田町は完全なおっさん文化。だから女性にも「名誉おっさん」になろうと必死になる方がいますが、それは不健全です。時代はもう変わっているわけですから。

――参院選の比例代表に、優先的に当選できる特定枠を設けた自民党のねらいは、鳥取と島根、徳島と高知をそれぞれ一つの選挙区に合区したことに伴い、立候補できなくなる人の救済でした。この制度を障がいのある二人の議席確保に活用しようと思いついたきっかけは?

山本 本当にふと思い出したんです。この制度を導入する時、私は反対しました。合区したのは自民党で、合区の尻拭いをするための制度なんて「何をなめたこと言ってんだ」という気持ちだった。けれど、お二人と一緒に選挙をやったとしても当選の確率はかなり低い。そんな時、「特定枠があったよな」って。

 選挙が始まる前の2月と6月の2回、5千サンプルくらいの電話世論調査をしたんです。山本太郎が旗揚げし、比例代表で出た場合にどうするかというような設問です。6月の段階では、200万票は固いと票読みできる結果が出ていた。選挙運動を盛り上げていけば票は伸びるはず。この200万票は特定枠を使ってお二人に差し上げようという考えに至った。その次は、票を稼げるのは私がトップだろうから、私までは入るだろう。そこからが勝負だなと
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筆者

山本太郎

山本太郎(やまもと・たろう) れいわ新選組代表

1974年生まれ。90年、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」に出場。91年に映画デビューし、映画『バトル・ロワイアル』、テレビドラマ『ふたりっ子』『新選組!』などに出演。福島原発事故以降、反原発運動にとりくみ、2013年の参院選で初当選。「生活の党と山本太郎となかまたち」共同代表を経て、19年4月に「れいわ新選組」を設立。