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中国から見た2019年、そして20年

もう一つの「世界」創造に向けての試練

川島真 東京大学大学院教授

北京から見た香港・新疆問題

 香港問題と新疆の問題は決して同じ問題ではないが、北京から見れば地続きの問題だろう。中国は改革開放以来、経済発展はしても共産党の一党独裁が崩れないように政権運営を行ってきた。これは比較的成功したが、これには大きな問題があった。それは

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筆者

川島真

川島真(かわしま・しん) 東京大学大学院教授

1968年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。北海道大学助教授などを経て現職。専門はアジア政治外交史。著書に『21世紀の「中華」―習近平中国と東アジア』(中央公論新社)、『中国のフロンティア―揺れ動く境界から考える』(岩波新書)など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです