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ドイツの脱原発の背景を探る

倫理的に成り立たぬ「平和利用」

アンドレアス・シングラー 独ジャーナリスト

反原発の思想的背景

 ドイツの多くの市民は、「フクシマ」の事故のずっと前、チェルノブイリ原発事故のさらに前から、原子力に懐疑的だった。73年、石油ショックの痛手を受けて、連邦政府は40基の原発を建設することを決定したが、すべてが実現したわけではない。フランス国境近くのドイツ南部の町ヴィールの原発計画は、60年代の左翼学生運動とも根本的に異なる抗議運動によって

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筆者

アンドレアス・シングラー

アンドレアス・シングラー(Andreas Singler) 独ジャーナリスト

1961年生まれ、独マインツ在住。日本学やスポーツ学を研究し、日本の反原発運動や2020年東京オリンピック・パラリンピックの反対運動もテーマ。たびたび来日し、福島の現在と将来についても取材。「ドイツの脱原発への道とエネルギーシフトの今」などについて日本各地で講演。ドイツ語の著書に『さようなら原発―フクシマ事故後の日本の抗議活動』など。(顔写真は小玉直也氏撮影)