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「福島三部作」で原発に揺れた町を描く

民主主義の欠陥を自覚し、新たな熟議を

谷賢一 劇作家、演出家、翻訳家

原発に翻弄されてきた双葉町

 前置きが非常に長くなった。私は2019年の夏に、「福島三部作」と題して、福島県と原発の歴史を25年ごとに輪切りにするトリロジー(三部作)を書き、演出し、発表した。

 第一部は『1961年:夜に昇る太陽』と言い、原発誘致が決まった1961年の当初、福島県双葉町が

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筆者

谷賢一

谷賢一(たに・けんいち) 劇作家、演出家、翻訳家

1982年、福島県生まれ。明治大学演劇学専攻卒。英国University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study で演劇学を学んだ後、劇団DULL-COLORED POP(ダルカラード・ポップ)を旗揚げ。ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価されている。「福島三部作」の第二部「1986年:メビウスの輪」で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞。