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ビジネス化する教室

かつて子どもは「種子」だった

内田樹 思想家

大学は「企業」、志願者は「顧客」

 明治以来、教育行政の本務は「国民の就学機会を最大化する」ことであった。学校数を増やしていれば誰からも文句が出なかった。それが「学校を減らす」という前代未聞のタスクを負託された。「増やす理屈」は熟知しているけれど、「減らす理屈」を文部官僚は知らなかった。困り果てた文部省がすがりついたのが「市場に丸投げ=自己責任論」で

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筆者

内田樹

内田樹(うちだ・たつる) 思想家

1950年生まれ。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論。合気道凱風館館長。著書に『ためらいの倫理学』『街場の教育論』、共著に『しょぼい生活革命』『沈黙する知性』など多数。