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映画「ANPO」から10年

芸術に込めた怒りが問う今

リンダ・ホーグランド 映画監督

むき出しの力、今どこに

 濱谷浩と中村宏。映画「ANPO」は、彼らによる一冊の写真集と一枚の絵画から始まった。

 濱谷の「怒りと悲しみの記録」と題された写真集は、神田の美術書の本屋さんが「これはきっとリンダさん向きですよ」と紹介してくれた。古びた薄っぺらな写真集のモノクロ写真をめくると、60年に日米安全保障条約の改定に反対した学生や

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筆者

リンダ・ホーグランド

リンダ・ホーグランド(Linda Hoaglund) 映画監督

京都で生まれ、山口と愛媛の公立小・中学校に通い、米エール大学を卒業。映画監督として、美術を通して日米関係を独特な視点で追求するドキュメンタリー映画5本を手がけた。宮崎駿、黒澤明、深作欣二、大島渚、阪本順治、是枝裕和監督作品等、250本以上の邦画の英語字幕を制作。2004年には、日米交流150周年記念外務大臣賞を受ける。米ニューヨーク在住。 http://www.lhoaglund.com