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安全保障に科学的議論を

政策選択の羅針盤に

多湖淳 早稲田大学政治経済学術院教授

自前の防衛か同盟か

 このように国連が世界の警察官として機能ができず、ゆえに自助努力での安全確保が国際社会の基本であるという現実の中、自前の防衛による抑止政策や同盟による抑止政策は安全保障を語るときにスタートとなる認識である。

 もちろん、後述するように敵を作らないというさらに賢い政策もあるのだが、他国とはどうしても利害対立が生まれるという前提を置けば、敵はどうしても生まれてしまうものなのかもしれず、そんな敵はいつ自分に襲い掛かってくるかもしれない。その攻撃を防いで平和を保つには、自分が

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筆者

多湖淳

多湖淳(たご・あつし) 早稲田大学政治経済学術院教授

1976年生まれ。東京大学教養学部卒。同大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は国際政治学。著書に『戦争とは何か 国際政治学の挑戦』(中公新書)、『政治学の第一歩』(共著・有斐閣)、『武力行使の政治学 単独と多角をめぐる国際政治とアメリカ国内政治』(千倉書房)。英語の学術論文刊行をメインの仕事として活動し、2017年からオスロ平和研究所グローバル・フェロー。