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「安倍一強」は「官邸一強」だった 官僚統制、数の力で基盤堅固に

坪井ゆづる 朝日新聞論説委員

森友学園の「神風」

 友学園問題は17年2月9日付の朝日新聞朝刊が伝えて、火がついた。

 首相の妻の昭恵氏が名誉校長だったことや、首相が国会で「私や妻が関係していれば、首相も国会議員も辞める」と言ったことで関心が高まった。

 国有地を8億円も値引きして売り渡した経緯は、いまだに説明がつかない。

 財務省によれば、16年度までの5年間に公共随意契約は約1200件あった。その中で「分割払いを認める特約」と「売り払い前提の定期借地とする特例」という買い手に有利な契約は、森友学園とだけ結んでいた。

 また、13年度からの4年間の1千件ほどの公共随意契約うち「売却金額が未公表」も森友のみだった。
この三つが重なる確率は1200分の1×1200分の1×1000分の1。

 14億4千万分の1である。

 「神風が吹いた」

 籠池泰典・前理事長の国会証言の意味が、くっきりと浮かび上がる。

 森友問題は公文書改竄という前代未聞の不祥事を起こしながら、麻生太郎財務相が居座り続けるという政治責任不問の悪しき前例にも

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筆者

坪井ゆづる

坪井ゆづる(つぼい・ゆづる) 朝日新聞論説委員

1958年、奈良市生まれ。82年、朝日新聞入社。90年に政治部。論説委員、編集委員を経て、2011年に論説副主幹。12年、東北復興取材センター長兼仙台総局長、16年から再び論説委員。18年から夕刊「素粒子」を隔週で担当。日本自治学会理事・企画委員長、NPOスローライフ・ジャパン理事、日本記者クラブ企画委員。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです