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特ダネの記憶 「北海道警『裏金』疑惑」――「抜かれ」からの挽回、読者のために 

警察権力の不正、調査報道と組織ジャーナリズムで挑む

高田昌幸 東京都市大学メディア情報学部教授

警察担当記者による真正面からの取材

 北海道新聞本社の警察・司法担当は当時、道警本部担当として3人(道警キャップ、サブキャップを含む)、札幌市内7署の担当が5人。43歳だった筆者を除けば、ほぼ全員が20代、30代と若い。入社したばかりの新人もいた。

  C会議室の会議で筆者は何を伝えたか。最大の目標は「権力監視というジャーナリズムの本務を遂行しよう」であり、重点項目は数点あった。当日以降に示した内容も含めて記せば、おおむね以下のようになる。

 ①何よりも読者のために
 裏金は旭川中央署に限ったことではなく、全国警察に

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筆者

高田昌幸

高田昌幸(たかだ・まさゆき) 東京都市大学メディア情報学部教授

1960年、高知市生まれ。北海道新聞、高知新聞記者を経て、2017年から現職。専門はジャーナリズム論。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会委員、調査報道グループ・フロントラインプレス代表。北海道新聞時代、道警の裏金問題を追及し、取材班代表として2004年度の日本新聞協会賞や菊池寛賞などを受賞。著書に『真実 新聞が警察に跪いた日』『権力vs.調査報道』『権力に迫る「調査報道」』など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです