メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

戦時報道とジャーナリズムの論理

「国民の義務」論、どう超えるか

上丸洋一

後援と感謝

 満州事変から6年後の37年7月、北京郊外の盧溝橋で日中両軍が衝突した。8月には上海でも戦火があがり、日本は中国との全面戦争に突入した。

 10月9日、上海派遣軍司令官の松井石根は日本人記者十数人を司令部に呼び、「今は不言実行の心持ちで任務に邁進する」と決意を語った。

 このときの模様を松井は、日記にこうつづって

・・・ログインして読む
(残り:約4585文字/本文:約6632文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

上丸洋一

上丸洋一(じょうまる・よういち) 

1955年、岐阜県生まれ。78年、朝日新聞社入社。オピニオン編集長、月刊誌「論座」編集長、編集委員などを務めた。2021年、退社。著書に『「諸君!」「正論」の研究』(岩波書店)、『原発とメディア 新聞ジャーナリズム2度目の敗北』(朝日新聞出版、新聞労連ジャーナリズム大賞、科学ジャーナリスト大賞など)、『新聞と憲法9条』(朝日新聞出版、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)など。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞出版、JCJ大賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです