メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

地元紙に映る在京メディアの風景 互いに補完し合う関係を望む

復帰50年 沖縄報道を問う

与那嶺 一枝 沖縄タイムス編集局長

客観報道で伝えきれない現実

 沖縄が日本に復帰した1972年5月15日。復帰記念式典や、式典会場隣の公園で開かれた反対集会を取材した先輩記者から何度か聞いたことがあるのは「みんなチルダイ(うちひしがれて気だるい様子)していた」という複雑な心境だ。沖縄側が求めていた「核抜き本土並み」の日本復帰が実現しないまま復帰の日を迎えてしまったウチナーンチュ(沖縄の人)の心情を端的に表している。この心身の状態を表すウチナーグチ(沖縄語)に換わる共通語を私は知らない。

 復帰ではないが、実は私もチルダイを経験してきた。

・・・ログインして読む
(残り:約5678文字/本文:約7433文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

与那嶺 一枝

与那嶺 一枝(よなみね・かずえ) 沖縄タイムス編集局長

1965年、沖縄県生まれ。琉球大学卒。90年沖縄タイムス社入社。社会部や政経部などで勤務。社会部付部長、編集局次長を経て、2018年7月から現職。ホームレスの生き方をみつめた連載「生きるの譜」で10年、貧困ジャーナリズム大賞受賞。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです