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《判決要旨》鳩山首相元秘書に有罪 母からの寄付、隠蔽 東京地裁判決

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、総額約4億100万円を虚偽記載した政治資金規正法違反の罪に問われた元公設第1秘書・勝場啓二被告(59)に対し、東京地裁は22日、禁固2年執行猶予3年(求刑禁固2年)の判決を言い渡した。平木正洋裁判長は「政治活動の公明に対する国民の信頼は著しく損なわれた」と述べた。被告・検察側ともに控訴しない方針。

(浦野直樹)

 ▽鳩山首相の元秘書に有罪を言い渡した東京地裁判決の要旨

 判決は「懇話会の収入の相当部分を鳩山首相の母親らの資金提供に頼っていた」と指摘し、「こうした資金の出どころが政治資金パーティーの収入を水増しするなどの手口で隠蔽(いんぺい)された」と認定。「実態とかけ離れた収支報告書が公開されて国民の政治に対する不信感が生まれかねず、刑事責任は軽視できない」と批判した。

報道陣に囲まれながら東京地裁を出る鳩山由紀夫首相の元公設第1秘書・勝場啓二被告(中央)=22日午後3時22分、東京・霞が関、杉本康弘撮影報道陣に囲まれながら東京地裁を出る鳩山由紀夫首相の元公設第1秘書・勝場啓二被告(中央)=22日午後3時22分、東京・霞が関、杉本康弘撮影

 公判で勝場元秘書は「実母からの寄付を

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