2010年08月04日
同社の第11回定時株主総会は当初6月30日に開かれたが、同社はその直前の6月14日に新日本有限責任監査法人を会計監査人から解任。代わりに、やよい監査法人を一時監査人に選任した。この結果、6月30日までに、会計監査を経て決算を確定させることが不可能になった。このため、6月30日の株主総会では、役員選任などの議案を原案通り承認可決したが、連結決算などの報告と単体決算の承認については、「本会の継続会において審議続行する」と決めていた。
同社の広報担当者の説明によると、7月29日の継続会は173人の株主が出席して、午前10時に始まった。計13人の株主が発言し、11時59分にすべての議事を終えて閉会した。新日本有限責任監査法人は出席しなかった。
閉会後、同社の広報担当者である管理部財務・IRグループの由井秀和次長が記者たちに次のように説明した。
「主なご質問といたしましては、今回の監査法人交代にかかる手続きについて、会社側がどのように考えたのか。特に今回、議長である社長の塚脇のみへの質問だけではなくて、監査役会、常勤監査役の話も伺いたいということで、常勤監査役のほうからの回答もございました」
「そのほか、社長である塚脇の顔が1カ月前の株主総会と比べてだいぶ明るくなったね、とかですね、これをもって気を引き締めてもう一度頑張ってほしい、といった励ましの言葉もいただいております」
そのあと、由井次長は、株主総会継続会のことに限るという条件で質疑に応じた。
その主なやりとりは次の通り。
――監査法人の交代に対する会社の考えを問う質問が出たということなんですが、それに対する会社の返答は概略どんな内容だったんでしょうか?
「まず議長の塚脇(社長)のほうからご回答申し上げた。(新日本有限責任監査法人から)納得のいくご説明がないまま、(会社としても)過年度の修正といったところについて、それをやることを株主様に対してもご説明ができないなか、(会社と新日本の)意見が平行線で終わったといったご報告(をした。そ)の上で、改めて会社側として信用に足る監査法人での監査を受けるという形に至ったとご報告させていただいております」
「また、監査役会のほうからもその後の手続きについて正当であったかどうかというところについては、『短い期間ではありましたが、会議室を完全に2つ
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