2010年08月06日
被害者の母親、上嶋幸子(じょうしまゆきこ)さんは次のようなコメントを出した。
1. 裁判所が有罪であると認定したことにつき、ほっとしたというのが率直な気持です。
2. 執行猶予がついたのは、残念です。
有罪であっても、執行猶予がつく可能性が高いとは聞いていましたが、逮捕も拘留もされず、裁判でも無罪を主張し、浩幸をはじめ、たくさんの人が亡くなっていることについて、十分反省する機会を持たずに事件が終わってしまうかと思うと、大変残念に思います。
3. 小林被告人と鎌塚被告人の2人にとっては、今日は1つの区切りになったでしょうが、私たちにとっては、特別な日ではありません。亡くなった浩幸が帰ってこないということには、何の変わりもありません。
4. 浩幸が亡くなった17年11月以降、パロマ製品は回収され、新たな被害者は判明していません。欠陥商品被害をなくす訴えを続け、消費者庁の設立も実現しました。
そういった意味では、浩幸の命も無駄にはならなかったといえます。
しかし、パロマが積極的に事故の再発防止のために活動しているとは思えませんし、小林被告人や鎌塚被告人の法廷での発言や態度は、パロマ製品から今後も事故が起こり続けるのではないかという不安を抱かせます。
5. 小林被告人と鎌塚被告人は、裁判所が有罪を認定したという意味をよく考え、自分たちの過ちを改めて見つめ直して欲しいと思います。
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