メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

官房機密費公開訴訟で内閣総務官が法廷証言《陳述書も》

 内閣官房報償費(官房機密費)の使途公開請求訴訟の口頭弁論が13日、大阪地裁(山田明裁判長)であり、その使い道を知る内閣総務官の千代幹也(ちしろ・みきや)氏(57)が証人として出廷した。千代氏は「国益が大きく損なわれる」として、機密費を支払った相手の名前などが公開されることに反対。一方で、政府と意見が一致した人物に機密費を渡すことや、どんな関係者に支払うかについての「基準」がないことなどを明らかにした。

  ▽筆者:阪本輝昭

  ▽この記事は2010年8月12日の朝日新聞に掲載された原稿と同14日の朝日新聞朝刊に掲載された原稿を再構成したものです。

  ▽関連記事:  内閣総務官、機密費「言えない」連発 「信頼崩れる」

  

 内閣総務官は官房長官を補佐する内閣総務官室のトップで、千代氏は2006年に就任。首相官邸に保管される機密費の管理や出納簿の作成などを担っている。国側と原告の市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)の双方が証人として呼ぶよう求め、地裁が5月に尋問を決定した。機密費をめぐり、担当官僚が法廷で

・・・ログインして読む
(残り:約1652文字/本文:約2125文字)