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改ざん(中) 特捜エースに重圧 恩師「正義感強く、温厚な彼が…」

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 証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん問題が発覚してから、テレビで報じられる大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=の映像に、大学時代の教官(82)は驚いた。

 鋭い目つきで歩く姿。「温厚で、さわやかな彼とは別人のようだ」

 前田検事は広島大の学生時代、刑法ゼミに所属した。「刑法」と「道徳」という二つの規範はどう異なるのか――。その問題を扱った教官の著書「刑法とモラル」を手に足しげく研究室を訪ねてきた。政府高官の汚職事件の判例が取り上げられると、特に熱心に聴いていたという。

 大学卒業から6年後に検事になってからも、ほぼ毎年、電話や年賀状で近況を知らせてきたが、最近は連絡が途絶えていた。「正義感が強く、権力の不正を憎む性格だった。特捜部というエリート組織であせりを感じたのか」。教官は考えあぐねている。

  ▽この記事は2010年9月24日の朝日新聞に掲載されたものです。

  ▽関連記事:   《詳録》大阪地検特捜部検事逮捕で最高検が記者会見

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 ●若手の同僚抜擢

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 「割り屋」。前田検事はそう呼ばれる一人として検察内で頭角を現した。口の堅い容疑者らから、金品の授受や共犯者の関与など核心にふれる供述を引き出す検事のことだ。新任だったころの前田検事を知る中堅検事は、「取り調べも危なげなく、無理はしなかった。バランス感覚、勘の良さがあった」と言う。

 だが、中堅となった最近は、危うい

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