2010年10月04日
▽この記事は2010年10月3日の朝日新聞社会面に掲載されたものです。
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1993年10月、仙台地検の取調室。東京地検特捜部が捜査していたゼネコン汚職事件で、仙台市の木材会社元専務(74)は、地方から応援に来ていた検事からそう言われてぞっとした。「わいろ提供を認めなければ、自殺扱いにされかねない……」
連日、夜中まで帰してもらえず、激しい暴行を受けた。壁に向かって立たされてけりを入れられ、頭や下半身を打ち付けられた。この検事は特別公務員暴行陵虐致傷罪で起訴され、有罪が確定した。当時の検察幹部は会見で、「特異な事件だ」と片づけた。
あれから17年。元専務は
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