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鳩山事務所回答「訂正内容はすべて裁判所によって認定された」

 この記事「逆流(5)」を掲載するにあたって、朝日新聞の記者は鳩山由紀夫氏の事務所に対し、次のような質問状をファクスした。

 「友愛政経懇話会の政治資金収支報告書に関してお尋ねしたいことがございます。昨年6月30日、虚偽の記載があったということで、2005~2008年分の収支報告書を訂正し、収支報告書に氏名の記載のあった88人の『個人献金者』のうち、家族や秘書らを除く8割にあたる70人について『献金は事実でない』として削除されました。ところが、私どもが取材した結果、その削除された人の中の何人もが『私は献金している』と話しておられます。たとえば、計20万円分の献金記録を削除された北海道の男性は、修正後の朝日新聞の取材に『私は間違いなく献金した』と言い切っておられ、それは今も維持されています。同様に計20万円分の献金が消された都内の男性も『献金している』。この男性は鳩山氏の父の秘書として働いた経験があるといい、『昔からお世話になっていましたから』と献金理由を話しました。ほかにも関西地方の男性など5人が『献金記録はあるはず』『献金していると思う』などと回答。私どもの調べでは、少なくとも7人の献金が宙に浮いた状態です。これについてご見解を伺えませんでしょうか」

 これに対し、鳩山氏の事務所は10月4日、ファクスで次のように回答した。

 「ご指摘をいただきました、昨年6月30日に収支報告書を訂正した内容については、その後の検察捜査によって事実として解明され、すべて裁判所によって認定されたものと理解しています」