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包装餅トップ佐藤食品工業と2位・越後製菓の訴訟 業界に波紋 判決は特許侵害認めず

 餅表面の「切り込み」の特許をめぐり、包装餅トップの佐藤食品工業(新潟市)に対し、同2位の越後製菓(長岡市)が約15億円の損害賠償などを求めた訴訟は30日、請求棄却判決で一審を終えた。訴訟は業界に大きな波紋と亀裂も生んだ。市場規模が500億円弱、餅メーカートップ10のうち6社が新潟県内に集中する狭い世界だけに、訴訟騒動に戸惑う声も少なくない。

  ▽筆者:小山田研慈

  ▽この記事は2010年12月1日の朝日新聞新潟版に掲載されたものです。

  ▽関連資料:   11月30日に東京地裁で言い渡された特許権侵害差止等請求事件の判決(裁判所ウェブサイトへのリンク)

  ▽関連記事: 「サトウの切り餅」は製造OK 特許侵害認めず 東京地裁

 

 30日午後の判決後、法廷を出た越後製菓関係者は「今後どうするかは判決文をよく読んでから決める」と言葉少なに語って足早に去った。近くホームページなどに見解を出すという。一方、佐藤側は同日夜、佐藤元(はじめ)社長が都内で記者

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