2010年12月19日
▽この記事は2010年12月15日の朝日新聞夕刊(大阪)に掲載されたものです。
▽連載第1回: 安全と経営のはざまで、JR西・山崎前社長 初公判を前に
▽この連載は沢木香織、千種辰弥、小河雅臣が担当しました。
▽敬称・呼称は略しました。
神戸地検が入る神戸法務総合庁舎1階の会議室。昨年9月から週2回、ここで一心に資料を書き写す女性がいる。藤崎光子(71)=大阪市城東区。2005年4月のJR宝塚線脱線事故で一人娘の中村道子(当時40)を亡くした。
藤崎が目を凝らすのは、JR西日本前社長・山崎正夫(67)の裁判に備え、警察や検察が準備した証拠書類だ。ファイルで9冊分もあるが、コピーや撮影は許されない。夫を亡くした遺族の女性と分担して、閉庁時間の午後5時までペンを走らせる。書き写した資料はファイル7冊にもなった。
証言の主らが証人として次々と公判に立つ予定だが、同じことを法廷で語るか
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