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《時時刻刻》尖閣沖衝突ビデオ公開で海保が24人処分

 国家の情報管理のあり方を揺るがした尖閣諸島の中国漁船衝突の映像流出事件。守秘義務違反の疑いで書類送検された神戸海上保安部の一色正春海上保安官(43)は、今後東京地検でどう処分されるのか。海上保安庁は24人という異例の大量処分を発表し、再発防止に乗り出した。

 

 ■管理ずさん対象者拡大

海上保安庁の処分発表後、会見する馬淵澄夫国交相=22日午後6時37分、東京・霞が関の国交省、山本裕之撮影海上保安庁の処分発表後、会見する馬淵澄夫国交相=22日午後6時37分、東京・霞が関の国交省、山本裕之撮影
 「様々な観点から勘案しての減給処分。(海上保安庁の鈴木久泰)長官にも大変重い処分を科したということになっています」

 22日夕、東京・霞が関の国土交通省。処分の理由を説明した馬淵澄夫国土交通相は淡々と述べた。

 国交相が任命する海保長官が懲戒処分を受けたのは今回が初めて。捜査上の証拠と同じ内容の映像がインターネット上に流出したことについて、海保の情報管理に対する監督責任が問われた形だ。

 ただ、1カ月の減給で済んだことに、庁内には

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