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正社員の地位認めず 三菱重工請負労働者の訴え棄却 神戸地裁姫路支部

 兵庫県高砂市の三菱重工業高砂製作所で約10年半にわたり、派遣や請負社員として働いている圓山(まるやま)浩典さん(48)=同県加古川市=が、三菱重工業に対し同社の正社員であることの地位確認を求めた裁判の判決が12月8日、神戸地裁姫路支部であった。中村隆次裁判長は「圓山さんと三菱重工業との間に労働契約の成立を裏付ける証拠がない」として、原告側の請求を退けた。

  ▽この記事は2010年12月9日の朝日新聞に掲載された原稿に加筆したものです。

  ▽関連資料:   2010年12月8日の神戸地裁姫路支部判決(裁判所ウェブサイトへのリンク)

 

 判決によると、圓山さんは2000年5月、三菱重工業と業務請負契約を結んだ鉄工会社(高砂市)に採用され、三菱重工業高砂製作所で請負社員として働きはじめた。06年4月に派遣契約に切り替えられたが、契約期限直前の09年1月に「不安定な身分ではなく、安心して働きたい」として提訴した。同年4月から再び請負社員として、高砂製作所で働いている。

 原告側は、

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