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東京電力は原発の危機にどう対処? 対策本部の態勢は?

入社式は初の中止、たまり水の処理方策は検討中

奥山 俊宏

 東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。3月29日、東京電力は入社式の中止を発表し、対策本部の態勢の概要を公表した。大量の放射能汚水の処理の方策は引き続き検討中の段階にとどまっている。東電はこの危機にどう対処しているのか。東京都千代田区内幸町の東京電力本店から報告する。

  ▽筆者:奥山俊宏

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 ■震災後の入社辞退は1人

 29日午後3時59分、広報部の社員が記者室に現れ、新入社員入社式の中止

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