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東京電力の危機、社長入院、会長記者会見、その詳報

奥山 俊宏

 東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。3月29日夜、同社の「原子力緊急時対策本部」の本部長を務める清水正孝社長が「極度の目まい」を訴えて入院。30日、代わりに「実質的」な最高責任者となった勝俣恒久会長が記者会見を開いた。東電はこの危機にどう対処しているのか。東京都千代田区内幸町の東京電力本店から報告する。

 

 ■社長入院の報が入る

 30日午前11時45分、記者会見が始まる。

 福島第一原発の周辺の海岸で前日に採取した海水に含まれる

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