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3月14日、東電で何が? 福島第一原発3号機爆発

奥山 俊宏

 東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。東日本大震災発生の3日後である3月14日、東京電力で何があったのか。3号機の原子炉建屋が爆発し、2号機の原子炉への注水を止まった、その日の東電本店の動きを同時進行で追いかけ、報告する。

 

 ■記者会見の最中に上がる煙

 3月14日午前1時10分、原子炉に海水を供給している源である貯水池の海水が残り少なくなってきたため、1号機、3号機への注水が止められる。

 マイナス2250ミリで一定していた3号機の炉の水位が下がり始め、午前4時にマイナス2800ミリ、午前7時にマイナス3000ミリと落ちて、燃料棒の8割が気中に露出した状態となる。午前3時20分、3号機の炉への海水注入を再開する。1分間に500リットル、つまり、1時間あたり30トンの海水を入れる。

 格納容器の圧力が上昇する。午前5時20分にベントに着手するが、午前6時50分には530キロパスカルに達して、最高使用圧力をわずかに超える。このため、3号機の作業員を退避させ

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