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脳死臓器移植で「死因究明のために解剖すべきだった」との意見

改正臓器移植法施行後第1例を検証

出河 雅彦

 本人の生前の意思表示がなくても家族の同意だけで脳死体から臓器を摘出して第三者に提供することを可能とする改正臓器移植法は昨年7月に施行され、それに基づく初めての移植は昨年8月に行われた。その第1例に対して「臓器摘出後に脳の解剖を行うなどして、もっと詳しく死因を調べるべきだった」との指摘が出ている。救急搬送から臓器摘出までの経過を検証した。

  ▽筆者:朝日新聞編集委員・出河雅彦

  ▽関連資料: 改正臓器移植法施行後最初の臓器提供事例の経過

 

 臓器提供者(ドナー)とな

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