小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪に問われた元秘書3人に対する判決が26日、東京地裁で言い渡される。10月6日には、検察審査会の議決を受けて強制起訴された小沢氏本人の初公判も控える。東京地検特捜部による2度の強制捜査、市民の判断による小沢氏の起訴、無罪を主張する元秘書らの公判――と続いた3年余を振り返る。
▽この記事は2011年9月23日の朝日新聞朝刊に掲載されたものです。
▽筆者:久木良太、小松隆次郎、其山史晃
▽関連資料: 小沢一郎議員 記事一覧
■「西松建設事件」「土地取引事件」で2度の強制捜査
捜査は2008年6月、「西松建設」(東京都港区)への捜索で始まった。海外でつくった裏金を持ち込んだ外為法違反の容疑。09年1月に逮捕された国沢幹雄元社長(72)は、東北地方の公共工事受注を目的とした小沢氏側への献金について供述した。
特捜部は同年3月、陸山会の会計責
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