メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

小沢一郎議員弁護人が反論「検察審査会は調書を誤信」《弁護人冒陳要旨》

 「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で強制起訴された民主党元代表・小沢一郎被告(69)の初公判は10月6日、午後も東京地裁(大善文男裁判長)で続き、弁護側は冒頭陳述で、「検察審査会は、検察の調書が真実だと誤信して起訴議決をした」と訴えた。弁護側は、「虚偽記載を小沢氏に報告し、了承を得た」とする元秘書・石川知裕衆院議員の調書について、東京地検特捜部の検事が威迫と誘導を織り交ぜて作成したと強調。「実際は報告すら受けていない」と元秘書らとの共謀を否定した。また、小沢氏が石川議員に渡した4億円が政治資金収支報告書に借入金として記載されていないことについて、虚偽記載罪の成立そのものを否定。「借用書も作っておらず、小沢氏が陸山会に貸した事実はない。報告書への記載は不要だった」との見解を示した。

  ▽筆者:久木良太、小松隆次郎、其山史晃、延与光貞

  ▽この記事は2011年10月5日の朝日新聞朝刊に掲載されたものです。

  ▽関連資料: 小沢議員の意見書の要旨

  ▽関連資料: 小沢議員の弁護人の冒頭陳述の要旨

  ▽関連資料: 検察官の職務を行う指定弁護士の冒頭陳述の要旨

  ▽関連資料: 元秘書らに有罪を言い渡した9月26日の東京地裁判決の要旨

  ▽関連記事: 小沢一郎議員 記事一覧

  ▽関連記事:   小沢一郎議員が初公判で全面無罪を主張、検審起訴で初の法廷

 

 ■弁護人「事件、マンガみたい」

 「指定弁護士の冒頭陳述について、言いたいことがある」

 昼食を挟み、午後に再開した直後の法廷。小沢氏の主任弁護人・弘中惇一郎弁護士(65)が切り出した。

 「『4億円の出どころに関す

・・・ログインして読む
(残り:約4102文字/本文:約4850文字)