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オリンパス元社長ウッドフォード氏、委任状争い「撤退する」

奥山 俊宏

 オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が5日夜、東京都新宿区内で朝日新聞の単独インタビューに応じ、3月にも開かれる同社の臨時株主総会に独自の役員選任案を出すための活動について、「これ以上は続けず、撤退する」と述べた。同氏は、オリンパスの不正経理を社内で追及し、10月に社長を解任されたが、これで社長復帰は厳しくなった。

  ▽筆者:奥山俊宏、中川仁樹、牧内昇平

  ▽この記事は2012年1月6日の朝日新聞に掲載された原稿に加筆したものです。

  ▽関連記事: Transcript of interview with Michael Woodford, former CEO of Olympus

  ▽関連資料: Statement by Michael Woodford (in English)

  ▽関連資料: ウッドフォード氏の声明文(日本文で)

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 ■国内大株主の支持を得られず

インタビューに答えるウッドフォード氏

 ウッドフォード氏は5日夜、朝日新聞の取材に対して、「オリンパスの新たな役員候補を提案するための活動を打ち切らせていただく」との考えを表明。「それを続けても生産的ではないだろうとの結論に至った」と述べた。高山修一社長ら現経営陣が提案する役員候補とウッドフォード氏が提案する役員候補とで株主の賛同を奪い合う「プロキシファイト(委任状争奪戦)」はこれでなくなる。

 ウッドフォード氏によると、昨年10月14日に社長を解任されて以来、妻が

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