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逮捕された菊川前オリンパス社長「透明経営」唱えたことも

奥山 俊宏

 資産を1136億円多く見せかけてオリンパスの決算を偽ったとして前オリンパス社長・菊川剛容疑者(70)、前常勤監査役・山田秀雄容疑者(67)、前副社長・森久志容疑者(54)が16日、東京地検特捜部に逮捕された。菊川容疑者は、営業マンとして米国で活躍した後、労組委員長や広報宣伝部長を務め、デジカメ市場参入の立役者でもあった。一方、山田秀雄、森久志の両元副社長は、事業部門を率いた経験がなく、長年にわたって経理・財務畑を歩んだ。

  ▽筆者:奥山俊宏、伊藤和也

  ▽この記事は2012年2月16日の朝日新聞夕刊に掲載された原稿に加筆したものです。

  ▽関連記事:菊川前社長らの逮捕容疑の内容

  ▽関連記事:   オリンパスに関連する記事の一覧

拡大ウッドフォード社長の解職を発表するオリンパスの菊川会長(当時、中央)、森副社長(同、左端)=2011年10月14日午前10時37分、東京都内で

 

 慶応大学法学部に入った当時の菊川容疑者は、外務省出身の政治家、吉田茂・元首相にあこがれ、外交官になることを夢見ていたという。1963年3月に大学を卒業して、中堅商社の関連会社に入った。配属されたのは倉庫係。荷物を運ぶ日々が続き、転職先を探した。64年10月、オリンパスに入った。

 オリンパスでは、米州の営業を長く担当した。米国の子会社で8

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筆者

奥山 俊宏

奥山 俊宏(おくやま・としひろ) 

 朝日新聞編集委員。
 1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部、特別報道部などで記者。『法と経済のジャーナル Asahi Judiciary』の編集も担当。
 著書『秘密解除 ロッキード事件  田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年7月)で第21回司馬遼太郎賞(2017年度)を受賞。同書に加え、福島第一原発事故やパナマ文書の報道も含め、日本記者クラブ賞(2018年度)を受賞。 「後世に引き継ぐべき著名・重要な訴訟記録が多数廃棄されていた実態とその是正の必要性を明らかにした一連の報道」でPEPジャーナリズム大賞2021特別賞を受賞。 近刊の共著書に『バブル経済事件の深層』(岩波新書、2019年4月)。
 そのほかの著書として『パラダイス文書 連鎖する内部告発、パナマ文書を経て「調査報道」がいま暴く』(朝日新聞出版、2017年11月)、『ルポ 東京電力 原発危機1カ月』(朝日新書、2011年6月)、『内部告発の力 公益通報者保護法は何を守るのか』(現代人文社、2004年4月)がある。共著に 『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社、2019年4月)、 『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版、2012年12月)、『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』(同、2008年9月)、『偽装請負』(朝日新書、2007年5月)など。
 ツイッターはhttps://twitter.com/okuyamatoshi
 ご連絡は okuyama-t@protonmail.comに。メールの内容を暗号化する場合はPGPで。パブリックキーのIDは7D2BAD43550EAD96

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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