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「特捜部の妄想事件、最後まで実在せず」小沢議員弁護人が検察捜査を批判

3月19日午前、第16回公判

 「東京地検特捜部の妄想から始まった事件は、最後まで実在しない」。3月19日午前に始まった最終弁論で、民主党元代表の小沢一郎被告(69)の弁護側は、有罪を主張する検察官役の指定弁護士だけでなく、特捜部のそもそもの捜査を痛烈に批判した。昨年10月に全国で初めて開かれた強制起訴による法廷は、全面対決のまま終幕に向かう。

  ▽筆者:長谷文、其山史晃

  ▽この記事は2012年3月19日の朝日新聞夕刊に掲載されたものです。

  ▽関連資料:   小沢一郎議員の弁護人の弁論の要旨

  ▽関連資料:   小沢一郎議員の最終意見の要旨

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自宅を出る小沢一郎・民主党元代表=19日午前8時37分、東京都世田谷区

 「特捜部のゼネコン捜査は敗北だ」。弘中惇一郎・主任弁護人が約140ページの最終弁論の朗読を始めると、小沢氏は机に置いた要旨に目をやり、順次ページをめくっていった。

 弁論は捜査批判から開始。土地購入費として小沢氏が提供した4億円と、ゼネコンからの裏金の関連性を疑った大規模な捜査が「敗北」に終わり、「本件はその残りか

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