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オリンパス英国子会社粉飾の責任者が財務本部長に

奥山 俊宏

 オリンパスの英国子会社「ジャイラスグループ」が2年前に資産を実態より8割余も多く見せかける決算書を英国の当局に提出した際、同社の財務本部長に1日付で就任した幹部が関与していたことがわかった。財務本部長は決算や有価証券報告書を作成する責任者で、事件を受けて同社が表明した「統治体制の抜本的な見直し」の要となるポスト。人事を批判する声も出ている。英国の重大不正取締局(SFO)もこの件に関心を寄せている可能性があるという。

  ▽筆者:奥山俊宏

  ▽この記事は2012年4月2日の朝日新聞に掲載された原稿に加筆したものです。

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保釈され、東京拘置所を出る菊川剛・オリンパス前会長=3月30日午後4時41分、東京・小菅、林敏行撮影

 ジャイラス社は英国の医療機器メーカーで、2008年2月にオリンパスが買収。同年夏、前任の役員が全員退任し、代わりに同社の菊川剛社長(当時)、森久志取締役(同)、経営戦略担当幹

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