メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

富士通社長解任訴訟で会社が全面勝訴、野副元社長控訴《東京地裁判決全文》

 富士通の野副州旦(くにあき)元社長が「虚偽の理由で辞任を強要された」として、同社と当時の役員4人に約3億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4月11日、東京地裁であり、野副氏側の請求をすべて棄却した。判決は「辞任を求めたのには十分な理由があった」とした。野副氏はこれを不服として19日、控訴した。

  ▽この記事は2012年4月12日の朝日新聞に掲載されたものです。

  ▽関連資料:   判決全文

  ▽関連記事:   《富士通株主総会詳録》企業統治で激論、山室元判事、野中名誉教授も答弁

記者会見する野副州旦・富士通元社長=4月11日、東京都内

 判決によると、2009年9月、当時、富士通の取締役相談役だった秋草直之元会長らは、野副氏が深く付き合っていた投資ファンドが反社会的勢力と関わりがあるとの疑いを持った。このため、株式上場が廃止されるなどの危険を避けるため、野副氏に社長を辞任するよう求めた。

 野副氏側は「ファンド

・・・ログインして読む
(残り:約471文字/本文:約864文字)