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福島第一原発作業員8人違法派遣 被曝隠しのビルドアップ、不安定な雇用

 東京電力福島第一原発の工事を下請けしたビルドアップの役員が線量計を鉛カバーで覆って作業させた問題で、「被曝隠し」が行われた工事に参加した12人のうち8人が、派遣業の許可のない会社から送り込まれた「違法派遣」の状態で働かされていたことがわかった。厚生労働省は、簡単に仕事を打ち切られる不安定な雇用状態が不正を拒みにくくさせたとみて調べている。

  ▽筆者:多田敏男、山田史比古

  ▽この記事は2012年7月25日の朝日新聞1面に掲載されたものです。

  ▽関連記事:   東京電力本店からの報告

 

 原発工事にはいくつもの下請け業者が重なり、違法派遣が広がっていると指摘されてきたが、東電は「これまで違反例を把握したことはない」としていた。

 勤務表などの内部資料や関係者の話によると、被曝隠しが行われた昨年11~12月の工事に当初からかかわったのは12人。書類上は全員がビルド社や子会社に直接雇われてい

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