7月31日、東電本店記者会見詳録
2012年08月03日
▽この記事は2012年8月1日の朝日新聞朝刊に掲載された原稿に加筆したものです。
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原発の作業員は、作業当日の線量を表示する電子型と、長期間の累積線量を測るバッジ型の線量計を併用してつけることが多い。どちらも防護服の下のシャツの胸ポケットに入れて使うため、外から見えなかった。
東電は工事を発注した企業の下請け企業役員が、放射線を遮る鉛のカバーで作業員らの線量計を覆わせていたことが発覚したため、厚生労働省の指示で対策を検討していた。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は31日の記者会見で、「外から見てわかる抑止効果を狙った」と話した。
新しい防護服は、警報の設定が3ミリシーベルト以上の作業にあたる者に着用させる。高い線量の被曝が予想され、放射線を遮る効果があるタングステンなどを用いた特別な防護服を着せる場合は対象外。
原発作業員は年間の被曝限度が決められていて、一定量被曝すると雇い止めにされることがある。松本氏は「今回の背景に雇用の確保の面があれば、そういった面で企業側と話し合いを続けたい」と述べた。
この件に関する記者会見での質疑応答は以下の通り。
松本代理:厚生労働省さんのほうに報告させていただいている事項でございますが、資料のタイトルを申し上げますと「警報付き個人線量計を外部から視認できる方法の検討結果について」ということで、こちらは先日7月24日になりますけれども鉛のカバーを個人線量計APDに装着して線量を適切に測れないようにしたという事例がございまして、そちらに関しまして厚生労働省さんから2件の指示を頂いた中の一件でございます。
こちらのほうは、いわゆるタイベックの下に線量計がございますので、線量計に何か不正な操作をした際に見つかりにくいということから、いわゆる胸の線量計に関しまして何らか外からチェックが効くような方策ができないかということでご指示をいただいた内容でございます。報告の内容に関しましてはプレス分の中段、報告内容のところをご覧頂きたいのですが、要点といたしましては放射線被曝作業、APDの警報設定値で3ミリシーベルト以上の作業にあたる者に関しましてはタングステンベストなどの遮蔽効果を有する防護服を着用する場合を除きまして、胸の部分が透明な防護服、いわゆる外から線量計の装着状態が分かるようなタイベックを着用するということで考えております。こちらに関しましてはタイベック特注になりますので、これから手配をかけまして運用開始時期といたしましては10月を予定いたしております。報告させていただいた内容につきましては一枚目裏面から添付という形で検討内容、報告事項につきまして記載させていただいておりますが、実際に採用いたしますのは二枚目の裏面になりますが、図4のところに対策案(3)のイメージということにございますけれども、こちらで言いますと左胸の前に線量計を置くことになりますけど、その前のタイベックは透明のビニールのカバーになるように設置いたしまして、外から胸の線量計、青い、タバコサイズより少し大きいものがございますけど、そちらの方に何か鉛のカバーをつけていないっていうことが分かるような仕組みにしたいというふうに思っております。本日こちらの方を厚生労働省さんのほうに報告させていただいております。
記者:朝日新聞の多田と申します。個人線量計の部分で質問なんですが、APDの対策にはなると思うんですけれど、バッジ式の線量計について不正な事が起こらないようにする、何か対策みたいなものはこれで対応で
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