(8) 金丸脱税事件の情報を提供し、検察の窮地を救った国税当局
2013年01月01日
▽筆者:村山治
▽この記事は9月20日に出版された単行本「小沢一郎vs.特捜検察20年戦争」(村山治著、朝日新聞出版)に収載された原稿の一部を取り出し、それに加筆したものです。
▽関連資料:「生原氏関連割引債一覧」と題する日債銀の内部資料
▽注:本文中の敬称は原則、略しています。
■「おれはついている」―五十嵐氏が語る、キラー資料が舞い込んだ日
東京・霞が関の検察庁舎10階の特捜部長室に、野村興児国税庁調査査察部長(現・山口県萩市長)と石井道遠査察課長(国税庁長官を経て現・東日本銀行頭取)が五十嵐紀男特捜部長を訪ねたのは、正月気分も抜けきらぬ1993年1月20日の午後だった。
野村たちが持参したB4の一枚紙を見た五十嵐は
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