2013年04月02日
福島第一原発は2011年3月11日に地震と津波に襲われ、1号機は、同原発で運転中だった3つの原子炉の中で真っ先に冷却不能に陥った。原子炉を冷やすために、翌12日から、原子炉に通じる配管に消防車のポンプで水を送り込み始めた。
東電が同年4月以降になって公表した圧力の計測値によると、12日から13日未明にかけて、圧力容器の内部も、格納容器の内部も、大気圧の5倍前後の圧力で推移していた。東電の本店と福島第一原発が3月13日未明にテレビ会議システムを通じて話し合っている場面を録画したビデオによると、本店の社員はその中で、圧力容器と格納容器について「均圧(きんあつ)」と指摘し、その要因について「どっかでたぶんバイパスしている」と推測。福島第一原発の所員も「今、圧力容器と格納容器の水が流れるラインが形成されている可能性が高い」と述べた。
海水注入を続けているにもかかわらず、水位計の値は、燃料棒の上端から1700ミリ低い位置でほとんど変わらなかった。このため、本店の原子炉安全技術グループの幹部は「マイナス1700の位置に何かリー
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